松本淸張
松本清張の外見は、一種強烈な印象を与えた。蓬髪、大きな下唇、ぶ厚い眼鏡の奥からぎょろりと睨む表情。和服を着ることを好み、手にはいつも煙草を持っている。清張は確かに昭和の大衆小説家の代表的イメージだった。それは具体的にどのようなイメージだったのか。
先ず、人気作家は何本もの雑誌連載小説を抱えていて、めちゃくちゃ忙しい。ストレスが大きいせいか、ヘビースモーカーだ。だが、人気作家なのでお金はある。よく銀座の高級バーで、美人ホステスに囲まれている。孤高の人で、あまり他の作家とは付き合わない。一緒にいるのは出版社の編集者ばかりだ。編集者は人気作家の原稿をもらうために、家来のように一生懸命奉仕する……等々。
実際、出版社や新聞社の人にとって、清張は扱いにくい作家として有名だった。梓林太郎は『回想・松本清張』の中で、ある新聞社の人の話を紹介している。ある時、新聞社の人が、清張の家で連載小説について話し合う約束をした。新聞社の人は、礼儀正しく何度も清張に電話をかけて、再三日時を確認した。ところが
当日、その担当編集者は上司を伴って松本家へ出かけた。清張さんは玄関に出てこられたが、新聞社の二人に対して、「きょうはなんの用かね」ときいたという。
清張の両親は社会の最下層に属し、清張は子供の頃、極貧生活を送った。このため、清張の学歴は小学校卒業だけである。一般的に、出版社の編集者は皆大学卒で、一流大学で学んだ者も少なくない。清張が編集者に厳しい態度をとったのは、学歴コンプレックスが原因だったという人もいる。
松本淸張的外表給人一種強烈的印象。蓬亂的頭髮、很大的下嘴唇、從厚厚眼鏡背後轉動大眼珠盯視的表情。愛穿和服、手總是拿著香菸。淸張的確是昭和大眾小說家的代表性形象。具體上,這是什麼樣的形象呢?
首先,人氣作家擁有好幾個雜誌連載小說,超級忙碌。可能壓力太大的關係,煙癮很大。但因為是人氣作家,很有錢。常常人在銀座的高級酒吧被很美的女公關們圍繞。由於是位孤高之人的關係,很少跟別的作家交往。跟他在一起的都是出版社的編輯。編輯為了拿到人氣作家的稿子,就像家臣一樣拼命服侍……等等。
實際上,對出版社及報紙社的人而言,淸張是位很有名的難搞作家。梓林太郎在《回想• 松本淸張》中介紹某家報紙社的人所說的話。有一次,報紙社的人跟淸張約在淸張的家討論連載小說的事。報紙社的人很禮貌地打了好幾通電話,並再三確認了日期及時間。但
當天,那個負責編輯跟上司一起去清張的家。清張出來站在玄關,對報紙社的兩個人說:「今天你們找我有什麼事?」
淸張的父母屬於社會的最下層,小時候的淸張經歷了極為貧窮的生活。因為這個原因,淸張的學歷只有小學畢業而已。一般而言,出版社的編輯都是大學畢業,在一流大學唸書的人也不少。也有人說,淸張之所以對編輯的態度很嚴格,是因為他有學歷上的自卑感。
私下個性
育った環境の問題か、清張はあまり高級な食べ物を好まなかった。櫻井秀勲は『誰も見ていない書斎の松本清張』の中で、こう書いている。
作家への手土産といえば、高級菓子やフルーツを想像するかもしれないが、清張さんは、あまり、そうしたものを好まなかった。メロンなどを食べても、あまりうれしそうな顔はしなかった。清張が喜んだ手土産は、かえってどらやきとか焼き芋とか、庶民的味の物だったらしい。
また、梓林太郎に拠れば、「清張さんは、ケーキでもイチゴでも、音をさせて召し上がった」。食べる物や、食べ方によってどういう環境で育ったかわかると言う。だが、こういう清張だからこそ、「社会派」と呼ばれる新しいミステリ─下層階級に生まれた人が、生きるために、あるいは上の階層を目指すために、罪を犯す物語が書けたのかもしれない。
可能是成長環境的問題,淸張不是很喜歡高級食物。櫻井秀勳在《沒有人看過的在書房的松本淸張》寫如下。
說到送給作家的伴手禮,可能大家會想到高級點心或水果。但清張先生不是很喜歡這樣的東西。吃到像哈密瓜那樣的高級品,他看起來也沒有那麼高興的樣子。淸張比較喜歡的伴手禮卻是像銅鑼燒或烤番薯那樣庶民口味的東西。
另外,根據梓林太郎,「淸張先生,吃蛋糕的時候也是,吃草莓的時候也是,吃東西都會發出聲音」。據說,看一個人吃什麼、吃相如何,便可得知他是在什麼樣的環境長大。但也許因為淸張是這樣的人,才能寫作被稱為「社會派」的新式推理小說-生在下層階級的人,為了活下去,也為了往上爬,會犯下罪行的故事。
著名作品《波之塔》
清張は人間の暗黒面を暴く作家というイメージだったが、例外に属する作品もある。『波の塔』は清張作品中、唯一と言っていい恋愛小説だ。
この作品の主人公結城頼子は、最後に富士山の樹海で自殺する。富士山の樹海は正式には青木ヶ原と言う。一旦森の中に入ってしまうと、周囲360度の景色が全く同じため方角がわからなくなり、出て来られなくなると言われていた。
清張は編集者の櫻井と一緒に、この樹海を取材に行った。彼らは先ず、樹海の近くのホテルの主人に話を聞いた。主人は赤い縄を貸してくれ、「この縄を木の枝に結んでから、樹海の中に入りなさい。絶対に縄から手を放してはいけません」と言った。
清張と櫻井は主人の説明通りにして、樹海の中に入った。森が深すぎて空が全く見えず、昼間なのに夜のようだった。しかも、地面が柔らかく、一歩ごとに雨靴が沈み込む感じなのだ。二人は恐怖をがまんしながら、勇敢に進んだが。
とうとう清張さんは、「きみと心中するのはイヤだ」といい出した。「私だってイヤですよ」と私も答えたのだが、これはあとで、「きみの声が震えていた」「先生のほうが震えていた」と、論争になったほどだった。
清張、本当に怖かったのだろう。でも、「きみと心中するのはイヤだ」という言葉には、ユーモアがあって面白い。清張の意外とかわいい一面がわかるエピソードである。この『波の塔』が大ベストセラーになったために、なんと『波の塔』を持って樹海の中で本当に自殺する女性まで現れてしまった。新聞で報道され、警察から清張の家に電話がかかってくるほどの騒ぎになった。
淸張的形象是揭開人性黑暗面的作家,但也有屬於例外的作品。《波之塔》可以說是淸張作品中唯一的戀愛小說。
這篇作品的主角結城賴子,最後於富士山樹海自殺。富士山樹海的正式名稱是靑木原。據說,一旦進入森林裡,因為周圍360度的景色完全一樣,就會迷失方向,無法出來。淸張跟編輯櫻井,為了取材一起去了這個樹海。他們先詢問樹海附近的飯店老闆,老闆借給他們紅色的繩子,說:「首先把這條繩子系在樹枝上,然後進去裡面。你們的手絕對不能放開繩子」。
淸張與櫻井按照老闆說明,進入了樹海。因為森林太深,完全看不到天空,雖然是白天,但好像是已經到晚上的樣子。而且地面很軟,每一步都有著雨鞋沉下去的感覺。兩個人忍耐著恐懼,勇敢前進。
清張先生終於開口說:「我不要跟你殉情!」。「我才不要!」我也回答。後來,「你的聲音在發抖」「老師才是」,就這樣變成爭論。
淸張,眞的很害怕的吧!但「我不要跟你殉情!」這句話很幽默,很有趣。從這個軼事可見令人意外的淸張可愛的一面。因為這個《波之塔》成為大暢銷書的關係,居然出現了拿著《波之塔》此書,眞的在樹海裡自殺的女生。事情大到被報紙報導,警察打電話給淸張家的程度。
努力的作家
清張が遺書の中に書いた次の言葉は、非常に有名だ。
自分は努力だけはしてきた。それは努力が好きだったからだ。
編集者にとって、清張は扱いにくい作家だった。しかし、編集者がそれでも清張に奉仕したのは、人気作家という以外に、清張が非常な努力家で、そして本当に良い作品を書く作家だったからだろう。
淸張在遺書裡寫的這句話非常有名。
我至少有很努力。因為我很喜歡努力。
對出版社及報紙社的人而言,淸張是位很難搞的作家。雖然如此,編輯們還是這麼地服侍淸張,這應該不是單純因為他很紅,更是因為他是個非常努力,也能寫出眞正好作品的作家吧!
*資料來源:EZJapan《日本怪人列傳-偉大文豪的不偉大故事集》
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